2020/05/27

Readaptation

1989年から3年間アメリカ合衆国で教育を受けました。

1992年5月に現地の大学を卒業して日本へ帰国する直前に、帰国する留学生向けの Cultural Readaptationというプログラムに参加しました。直訳すると、文化への再適応といったところでしょうか。プログラムの内容はまったく覚えていませんが、母国へ戻るのだからといって元の文化へすんなり戻れるわけではないという考え方に感心し、手厚いサポート体制に感動したことをはっきりと覚えています。

49日間に及んだ緊急事態。すんなり元に戻れないのは、今回も然りと思って無理のないよう、ゆっくり再適応していけたらと思っています。




気づけば季節も変わりましたね。
皆様もどうか引き続き、くれぐれもご自愛の上、健やかにお過ごしくださいませ。

長いお休みに潤いを与えてくれたこのブログはライフワークとして楽しみながら続けていきます。
世界遺産【古都京都の文化財】より次回ご紹介するのは、みたらし団子発祥の神社です。

2020/05/16

旅のしおり

2008年の秋、当時10歳だった息子との白神山地。せっかくの2泊3日青森への旅という事で、白神山地に加えて、三内丸山遺跡と弘前城へも足をのばしました。

三内丸山遺跡では土偶作り、弘前城に隣接する津軽藩ねぷた村では津軽三味線にもチャレンジしました。

弘前から西目屋村までの車窓からは、雄大な岩木山や赤いりんごがたわわに実った木々も眺めることができました。

三内丸山遺跡
2008.10.13

体験工房 ミニ土偶作り スタッフの方にとても親切にサポートしていただきました。


現在「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する遺跡として世界遺産登録を目指しています。

車窓からの岩木山
標高 1,625m 青森最高峰

弘前城
東北唯一の現存天守 重要文化財


次にご紹介する世界遺産は、日本でただひとつその自然美を認められた自然遺産です。

参照: 特別史跡 三内丸山遺跡HP、青森県 観光情報サイトHP

2020/05/14

桃山文化

信長・秀吉の時代、16世紀末の日本に花ひらいた桃山文化。
豪華で壮大な城郭建築は、侘茶の精神性や南蛮由来の異国文化と並ぶ桃山文化の象徴。

国宝5城 姫路城・犬山城・彦根城・松本城・松江城

犬山城(愛知県)
尾張と美濃の国境 木曽川ほとりの小高い丘の上に建つ平山城

犬山城天守からの眺め
9歳3ヶ月


松本城(長野県)
北アルプスを背に建つ絶景の平城



次回ブログでご紹介するのは、日本に世界遺産条約締結の道をひらいた大切な自然遺産です。


参照: 日本史B用語集 / 詳説 日本史図録(山川出版社)、文化庁HP 国指定文化財等データベース

2020/05/10

いづくより

瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ
いづくより 来りしものぞ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ

反歌
銀も 金も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも
山上憶良

一生分の親孝行はもうすっかりしてもらったよ。あとはただ、元気で笑っていてね。   母


*参照: クリアカラー国語便覧(数研出版)

2020/05/09

For you

いつもお付き合いいただきありがとうございます。感謝をこめて。

2018.5.9

Ashikaga Flower Park

2020/05/05

寺子屋だより 2020

寺子屋卒業生のみんなへ

竹林のたけのこが今年もぐんぐん伸びて、今年はいつも以上にみんなのことを考えています。それぞれの場所で元気で無事に過ごしていますか。困った事があったり、辛い思いをしたりしていませんか。

感染拡大防止という止むを得ない理由があるにせよ、世界で約13億もの子ども達*が学校へ行けずにいるという事実に心を痛めています。(参照:ユニセフ公式サイト )

このブログを通じて、みんなに何か新たに伝えられる事がないかと考えて、みんなと一緒にまなんだ日々に私自身が今でも支えられている話をしようと思います。

寺子屋はじまりの日の一番最初にみんなと一緒に音読をした作品は、寺子屋卒業式でみんなに暗唱をしてもらったものと同じ作品なのだけれど覚えているかな?

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」

その賢治のふるさとの岩手を2年前に訪れる機会がありました。生まれ故郷の花巻へは行けなかったのだけれど、それでも岩手のあちこちで今でも賢治が愛されている事を実感することができました。

三陸鉄道リアス線の駅の中には、賢治の童話に由来する愛称を持つ駅があってね、そのひとつ「カルボナード島越駅」に立ち寄ることができたので写真紹介します。島越駅と同様に賢治の童話からのニックネームを持つ駅が他にもあるので、興味があったら調べてみてね。

それから、浄土ヶ浜という海岸があるのだけれど、そこに賢治の歌碑がありました。

岩手で賢治ゆかりの場所を訪ね、寺子屋での「雨ニモマケズ」を思い出し、賢治の珠玉の言葉がみんなとまなんだ楽しい記憶と一緒にちゃんと心の中に生きていることに気づき幸せな気持ちになりました。

今改めて、みんなへ。
一緒に過ごした楽しいまなびの日々、本当にありがとう。
1日も早くみんなが学び舎へ戻り、楽しいまなびを取り戻す事を祈っています。

カルボナード島越駅
震災で津波の被害を受けたため、移転して再建されました


浄土ヶ浜
2018.7

<寺子屋に関する過去のブログ>
 寺子屋だより 夏号
 寺子屋だより 2013

*参照: 路線・駅紹介 三陸鉄道HP、岩手県田野畑村HP、宮古観光文化交流協会HP